★人と良好なコミュニケーションを図るためには、よく「想像力を働かせて」といいます。相手の立場で物事を考えることが大切ですが、では想像力を働かせた後には何が求められるでしょうか?
英語にエンパシーとシンパシーという言葉があります。語源をたどると、エンはinと同じで「中」、シンは「一緒」、そしてパシーは「感情」という意味。似たような言葉ですが、一般にエンパシーは「共感」、シンパシーは「同情」と訳します。
共感も同情も相手の気持ちを理解することに違いはありませんが、共感には未来を見据えた明るい姿勢が感じとれます。気持ちが双方向で前向きなのです。片や同情は、相手を思いやるものの、一方通行なイメージ。やはり仕事では共感し合える関係性を構築したいものです。
ちなみに、視覚や聴覚などの五感を使わずに気持ちを伝えるテレパシーという言葉がありますが、私たちがエンパシーを感じ合える関係を築く上では、五感を駆使すればするほど理解が深まるのは言うまでもありません。